おもいでばこ PD-1000をSSDへ換装する
おもいでばことは、バッファローが誇る最先端技術を駆使し?作り上げた渾身の力作である。感謝祭なんていうファンイベントまでやっちゃうんだから相当な熱の入れようである。
[blogcard url=“https://www.bcnretail.com/news/detail/20170328_42538.html”]
公式な情報では無いが、恐らく中身はAndroidである。
[blogcard url=“http://blog.osakana.net/archives/4001”]
いまいち分からない人からすればなんだかさっぱり分からない高価なHDDに見えるが、要約すれば写真専用のNASであり、勝手に取り込みから整理・バックアップまでやってくれる。Rawが取り込めない欠点を除けば、写真整理の決定版みたいなところがあり、なかなかgoodなプロダクトだ。PC・Macからの連携も可能で、現在溜めている画像をとりあえずどんどん送ることが可能。内部ではハッシュ値比較による重複排除が行われており、こういうプロダクトでありがちな、バックアップのバックアップのバックアップまで取り込まれ同じ写真が3枚有る問題などは発生しない。
しかし、内蔵ディスクがHDDであるので、キャッシュ生成に多少もたつきを感じるのが玉に瑕。
デジタルサイネージ用途にSSDモデルもラインナップされているが、容量が64GBと心許ない。そこで、SSDに換装してみる。ちなみにネット上をあさっても成功例が無かったのだがなんでだろうか…。
お約束
この記事の内容を実行するとおもいでばこが再起不能になる可能性があります。気をつけて行うべきであり、筆者は一切の責任を負いません。また、実験においてはおもいでばこ側からHDDを初期化しdbを空にしてから行っています。
1.HDDの中身
適当に分解してHDDをLinuxでマウントした感じ、おもいでばこHDDのパーティションは4つあり、1,4パーティションにデータが書かれている。2,3は空になっているようだ。4パーティションにinit.rdのファイルの一部が置いてあるらしく、これがブートに必要そうである。OS自体はフラッシュに書き込まれている模様で、HDDにOSは見当たらない。HDDにパスワードがかかっているとか中身が暗号化されていると言うことは無かった。ファイルの内容的に第1パーティションにおもいでばこBGMが、第4パーティションにinit.rd(の設定?)とdbがおいてある様子だ。
HDDにデータしか置かれていないと言うことは、U-Bootとかそういうことは考えなくて良いと言うことになるので非常に楽である。恐らくやるべき事は移行先でも期待されたところに期待されたファイルを置いておくことくらいだろう。
2.方針
恐らくパーティション領域をきっちり合わせないと駄目だろう。後はファイルをコピーしておけば良さそうだ。というわけで
1.元HDDをマウントし、パーティション情報を記録。データをどこかにコピーし待避
2.移行先SSDを接続し、パーティションを切る
3. 移行先SSDのパーティションが切れたら、コピーしておいたデータを書く
という感じで行こうと思う。
手順
ファイルの吸い出し
まず元HDDを接続。/dev/sddで認識したとする。
mountコマンドで1番目と4番目のパーティションをマウント。
内容を適当な退避先にコピー。例えば
mount /dev/sdd1 /mnt/omoidebako/01
みたいにやっておき内容をコピーしておく。
パーティション情報をログデータに落とす
sfdisk -d dev/sdd > omoidebako.log
換装先のディスクを接続し、さっきのパーティション情報を書き込む
cat omoidebako.log | sfdisk /dev/sde –force
パーティション情報は書き込まれたがフォーマットはメチャクチャになっているはずなので、Gpartedでフォーマット。1~3パーティションはfat32,第4パーティションはext4
換装先SSDのパーティションを、適当なマウントポイントにマウントし、バックアップしておいたファイルをコピー
root@CF-B11:/mnt# mount /dev/sde1 ./omoidebako_cpsaki/01
root@CF-B11:/mnt# cp -R ‘/home/kuny/デスクトップ/omoidebako/01’ ./omoidebako_cpsaki
root@CF-B11:/mnt# mount /dev/sde4 omoidebako_cpsaki/04
root@CF-B11:/mnt# cp -R ‘/home/kuny/デスクトップ/omoidebako/04’ ./omoidebako_cpsaki
これで起動するはず。
感想:Linkstation見たいにU-Boot無いからめっちゃ楽。
1TBのSSD乗せて、みんなも最強のおもいでばこでフォトライフを満喫しよう!なんて…
そもそも大容量SSDモデルなぜ出ないんだ?と思ったり…
今回は念を入れて、クローンスタンドを用いてHDDをデュプリケートし、バックアップディスクの内容を元に行った。まあそんな心配は要らなかったわけだが。sfdiskは非常に使いやすかった。このテクニック、Linkstationでも使えそうだなあ…。買った直後にパテーション情報のバックアップを取っておけば復旧が早い