CF-S9のファン交換&グリスアップ
(ありし日のCF-S9。一時期は退役していたが、x220のキーボード破損&バッテリ劣化に伴って封印解除となった。)
CF-S9のCPUファンを良品交換し、グリスアップも行った。
CF-S9~S10は、モデルによっては銅製のCPUヒートシンクが採用されているが、最初期のCF-S9モデルを使用しているマイマシンはそんなことなかった…。全く普通のアルミ製ヒートシンクだし、しかも薄くてペラペラしている。学生時代はこれでSolidworksを動かしていて、サーマルプロテクションがかかって電源が落ちたことがある。しかも友人の家で。その場でアイスノンを借りて、下に敷いて作業を続行した貧乏な学生生活だった。友人は爆笑していた。CF-S8時代から変わらないお粗末な廃熱設計には閉口ものだ。
CPUヒートシンク&ファンを選定する。s9用でも銅製ヒートシンクタイプはあるがやめた。s10用の方が肉厚に見え、異常なTDPに耐えそうだったからだ。なお、様々なサイトで語られているが、s9用ファンとs10用ファンは、先のコネクタ形状が異なり互換性がない。ケーブルの色/ピンアサインやモーターのODM元は同一であるため、交換元のケーブルを移植し対応する。
(s10用のファン。ヒートシンクが銅製に変更されている。s9の銅製ヒートシンクより肉厚になっている気もする。ケーブルは交換する必要があるため、先の細い半田ごてがあるとgood)
CPUグリスは、同期のマシンを修理したとき、お礼にと頂いた高級品[amazonjs asin=“B011F7W3LU” locale=“JP” title=“ドイツ Thermal Grizzly社製 オーバークロック用特別設計高性能熱伝導グリス Kryonaut 1g”]
これを使用する。装着前にグリスアップも行っておく。グリスは安定のタミヤ大先生にお世話になった。値段も性能もソコソコだからだ。耐久性がどうなっているかはいまいちわからない。[amazonjs asin=“B001HBJ2Y6” locale=“JP” title=“タミヤ グレードアップ No.383 GP.383 Fグリス (フッ素樹脂配合) 15383”]
組み付けて電源ON。パームレストが明らかに熱くない。風の流量も倍くらいに増えており、しっかりとした温風が出てくる。CPU温度もギリギリのところを保てており、マシン速度が異常に低下する事態も起こりにくくなっている。動画を動じ再生しながらの画面描写が多少カクつくのは、C2Dから大して変わっていない初代iシリーズのショボいグラフィック故だろう。とりあえず、数万円の出費は免れ、ヨカッタヨカッタ。