Sony NetJuke NAS-M70HD を購入する


※画像はSony製品ページより

浪人時代より愛用していたRD-VH7PCというアンプが故障した。これは、ソーテックafinaシリーズのアンプ部分だけを分子して製品化したもので、発売当初の値段では全くさっぱり売れず、投げ売りが始まって話題になった悲しい機種である。元々それなりの値段設定であったから、音質に関しては、一般使用において問題はなかった。

しかし、発売から10年を超えており、先日左チャンネルから音が出なくなった。おそらくリレーの接点の導通がなくなっているためだと思われる。修理している時間がないので、アンプを買い替えることにした。

ハードオフを覗いてみると、NAS-M70HDが手頃な価格で出品されていた
ため購入した。この機種は昔流行ったHDDコンポの端くれで、いっちょまえにDLNAクライアントが載っているためNASからの楽曲再生が可能である(ただしmp3のみだが)。センスのないスピーカーを我慢すれば、GUIデザインなどは現在でも通用するものである。強いていえば、ボリューム調整用のジョグダイヤルで曲選択できればさらによかったのだが…。曲選択はフロントパネルの十字ボタンで行わなければならないようだ。

NAS-M70HDにはHDDのスピンダウン機能がないようだ。つまり、通電している間中HDDが回っている。流石にいつ壊れるかわからないので交換することにした。内蔵されているのは3.5インチ IDE規格で80GBのディスクである。発売当時(06年)ならまだしも、現代においては完全に化石である。

初め、SATA-IDE変換基盤経由での換装を試みたが相性の問題で機能しなかったため、互換性のあるHDDを探すことにした。幸いなことに3.5インチIDEのディスク在庫は比較的豊富にあったため選びしろは多いと思えた…がしかしそうではなかった。

HDDマウンタの構造上、HDD端(コネクタの逆)に切り欠きがないディスクは、マウンタが物理的にはめられなかった。これらの条件を満たすディスクは1代しかなかった。旧クアンタム、マクスター製Fireballが条件に合致したため用いた。今となってはマクスターもクアンタムも存在しないメーカである。世の中はすっかり変わってしまった。

さて、コピーの方法であるが、Fedora23が入ったマシンを使い、一度ddでディスクをイメージにした後バックアップ先に書き戻した。容量に関しては1MBも増加していないが、心なしか速度はアップしたように感じる。

RD-VH7PCは足掛け6年ほど使用したが、NAS-M70HDはどれくらい持つだろうか。