Avionics 2015 計器・操舵のロールアウト

昨日、Avionics2015(今年度の電装)の、計器・操舵部分がロールアウト致しました。

これをもって、新規計器類の開発はすべて終了しました。今後は、ソフト的な調整・ソフト的に対応できる新機能の追加・断線箇所の復旧などが、主な運用になっていきます。

特に操舵は完全に私の手を離れ、設計の元に渡りました。新規追加した機能がフル活用されており、開発者冥利に尽きる思いです。

 

なお、データロガーはまだ出来ておらず、プロトタイプすらないので、完全なロールアウトはまだまだ先だと思われます。

 

今年度の電装…私が大きく関わったのは操舵ですが、設計からはかなりの好評価を得ています。パイロットの受けも良かった。

しかしながら、この電装は、朝の4時まで残って付き合ってくれた後輩・毎日発生する発注を捌いてくれた後輩(発注先ごとにまとめてくれさえしましたね)・

連日、買い出しに行ってくれた後輩。金銭的援助を下さった先輩方。私の至らない部分、ソースコードを書いてくださった先輩。相談に乗ってくれた先輩がたや同期

そして、4年生になっても未だに鳥人間に賭ける自分を許してくれた両親…と、多くの方の力によって構成されています。

 

昨年度までは、開発は一人、ひどく孤独でした。しかし、今年度は、頼りになる後輩が二人も手伝ってくれました。一人は、私の至らなさから、回転計を丸投げしましたが、文句ひとつ言わず取り組んでくれましたね。もう一人は、レポートも書かず深夜まで配線を手伝ってくれました。ふたりともすくすくと作業を覚えてくれましたね。自主的にマニュアルも作っているあたり、私を越えていくんだなあと思っています。今では、欠かすことの出来ない貴重な後輩になりました。今年度の開発速度は、昨年度の速度の何十倍も早かったです。ここまで出来るとは思っていませんでした。後輩二人がいなければ、ここまでのモチベーションは無かったでしょう。感謝しています。先輩方は、お仕事終わりにLINEでアドバイスを下さいました。要領の得ない長文に付き合ってくださいました。塞ぎこむ自分にアドバイスを下さいました。いきなり遊びに行ったにも関わらず、泊めてくださいました。ありがとうございます。おかげさまで、今年の電装は、私の4年間の活動の中で最も良い仕上がりとなっています。構成も豪華になり、

・操舵

・回転計

・磁気コンパス

・高度計

を搭載することが出来ました。

 

残念だった部分も多くあります。最大の後悔は、各機能を1枚のマイコンボードにまとめられなかったこと。

計器類と、操舵は分離するとしても2枚に収めたかった。しかし、Arduinoのピン数制限や、私の能力のなさから叶いませんでした。お陰で、Arduinoは全部で4台載っています。

今後多機能化するなら、STM32やmbedに移行すべきだろうなと思われます。しかし、3年周期で流動する学生サークルに、あまり難しいマイコンを導入するとあとあと困るのも事実。

 

次に、電源周りの設計を端折ったこと。100円ショップで入手できるDCDCコンバータを流用しました。効率に若干難が有る気が…

 

3点目、計器類データのログ取得を諦めたこと。ロガーは3軸ジャイロ+加速度のみの取得を目標とすることとしました。

 

4点目、ケースをタッパーにしたこと。これはギリギリまで変更を模索しますが、無理かもしれませんね。

 

5点目、フロントパネルがMDFであること。

 

以上、至らぬ点はありますが、ベストよりベター。完璧でないことは、ある程度受け入れる必要が有るでしょう。

今年至らなかった点は、心強い後輩二名に託すとしましょう。

 

皆様、ありがとうございました。鳥コン本番まであと1月です。残り少なくなりました。

電装班長もあと少しです。今しばらく、お付き合いお願いします。